2012年5月20日日曜日

話題にしにくいステロイド

2012年5月20日(土)
おひさしぶりです。
おかげさまで、ふっくんはかなりおちついています。
あしの表側はすっかりきれい
でも、みっくんのひざうらは、ちょっとひどくて、つねに流血。とびひとかさぶたを繰り返しています。
苦肉の策で、ねるときはスリムな綿のパンツ。これだとズボンの裾がふくらはぎより上にはいきません。なので直接、かかずにすみます。でも、これからは暑くなるし、どうしようかしら。
うらも、いいかんじです。でも、寝る前はかいています。
背中にもぽつぽつがひろがりだして、しょっちゅう柱の角に背中こすりつけています。
「背中、かいて〜」ともやってきます。爪をたてて掻かないと怒ります。
わたしが断固拒否すると、Tシャツをぬいで、タオルをななめがけにしてこすっているときも。ちょっと、不憫。
今回、みっくんは、おふろあがりにそそくさと「掻きすぎないように」とズボンを自らはいてしまったので、写真はふっくんだけです。

さてさて、最近、たてつづけに、ステロイド談義がありました…。
<「なんで、こどもにステロイド!?」>
同年代の知人とあったとき、たまたま、話題がふっくんの脱ステに。すると
「なにやってんの!? そもそもなんでこどもにステロイドなんかぬったの? もう80年代のおわりには、ステロイドの危険なんて言われまくってたわけでしょ。しらなかったの!?」と、もう、ぼろんくそん。
ひさしぶりに、しどろもどろ。
ちなみに、その知人は、社会問題全般にアンテナ高くしている人です。
でも、こんなにきっぱり「ステロイドこどもにつかうなんて、ばか」と私にいった人もはじめて。世の中はひろいな〜としみじみかんじてしまいました。

<「ステロイドなしって、じゃーどうするの?」>
でも、「ママ友」と「こどものアトピーどー」話になったときは…。
ふっくんが突如としていきごんで、ズボンのすそをめくりあげ
「みて、ぼくステロイドやめて、最初はすごくひどくなったけど、もうこんなにきれいになったんだよ。つかうのやめてあげなよ。ぜったい、ぼくみたいになるから」と力説。
たしかに、その「ママ友」のうちの子たちと、うちの子たちは仲良し。だからこそ、ふっくん、力がはいったのでしょうが…。「ママ友」は、大困惑。
「いや、だめってはなし、きいたことあるけど、でも。え〜〜〜。うち、薬ものませちゃってるし。いや、だって、くすりなしじゃー、夜なくし。えっ!? ほんとにやめたの?」
「うん。最初は、夜中に絶叫されたりね〜かわいそうだったけど。でも、がまんしてたら1年くらいで、まえよりよくなったかな〜。みためはかわらないんだけど、かゆさがちがうみたい。薬つかってた頃はね〜もう、ぐわ〜〜って、かきむしるってかんじで、突然すごい勢いで掻いてたけど、いまはね〜、ぽりぽりぽりぽり、ぐらい」
「え〜、でも、そんな、じゃーなに? 水買うとか?」
ここで、ふっくんまたもわりこみます。
「だから、なんにも。ワセリンだけ。あれ、けっこういいんだって」
でも、その「ママ友」は不信げに私を見、「たしかに、ワセリンしかぬってない」と言うと、視線をはずして遠くをみてしまいました。
「ま〜でも、こどもにもよるし、状態にもよるもんね。たまたまふっくんは、ステロイドやめてよかったけど、みんながみんなそうともかぎらないかも」とつい、言ってしまいました。
「うん、そうだよね」とやっと、彼女は明るい声で返事をしてくれて「むずかしいね〜」でこの話は終了。
やっぱり、ステロイドのはなし、よっぽど気心がしれてないと、率直な意見は言えないな〜としみじみ。

<「…」「…」>
さて、じつはひっくんの足に、半年ぐらいまえから「いぼ」ができました。
「イボコロリ、ためしたいよ〜」と言われても、「どうせなら、お医者さんでとってもらったほうがはやいよ」と私(いえ、小学生の頃の私も、イボコロリけっこう好きだったんですが、今回、薬局にいって、あまりの種類の多さににどれを買うかで悩みまくり、「医者にいこう」とおもったのが、事実です)。
でも、皮膚科もちょっとどこも行きにくい(近隣の皮膚科はほとんど、ふっくんつれて行ったことがあります)。小児科につれていったら「うち液体窒素おいてないから、皮膚科にいってといわれてしまうし、それで足がとおのいていましたが、ついに「くつにあたって痛い」というので、つかちに先生のところに!
よろこんだのが、ふっくん。「ぼくもいって、からだみせる!」とおおはりきり。
一回目は、となりの診察室からアルメタとロコイドの使い分けの話がきこえてきました。ふっくんの顔がひきしまります。でも、私にしてみれば、その患者さんにふっくんの「ステロイド、やめたらよくなった」話をきかせるのって、どうなの!?と悩み(つまり「患者さん、動揺しないか」+「先生の立場、なくなるかも」)、ふっくんに「今日は、やめよ」と言い、外にだしました。
2回目は、「今日はいく!」と診察室へ。先生、ふっくんをみるなり、前身に視線をはしらせました。ふたり同時に視線をはずすと、先生もふっくんも液体窒素に注意を集中。
どうみても、ふたりのあいだに「きまずさ」がただよっていました。
結局、ふっくんは無言で退室。
あんなに「いつか、つかちに先生に、からだみせて、きれいになったっておしえてあげたい!」とはりきっていたのに。
先生は、どうおもったのかな〜。
でも、つかちに先生、患者だったふっくんに対し、これまでも「味方」のつもりでいてれくたんだろうなっとは思えました。

でも、お医者さんとも話すのもむずかしいです。
いつか、「こんなブログかいてます」「すくなくと、こどもにステロイドは、もうちょっと慎重に」なんて話せる日がくるでしょうか?
率直に、意見交換できる日が、くるといいな〜。