2010年9月21日火曜日

深夜、ご近所に…

2010年9月21日(火)
<かいてもいいからね>
この日の朝は、なにもせず、保育園におくりだしました。本人には、「かゆかったら、かいていいからね」と話しました。でも、これまでさんざん「かくな」と言われ、「かゆかったら、保冷剤あてたら?」と言われ続けてきたふっくん、なんだか、釈然としない表情をしていました。それで、「ごめん。いままでおかあさん、まちがってました。アトピーのことよく知ってるお医者さんが、『かいてもいいよ』『かゆかったら、かくのが当然』って」と言い添えました。ふっくん、にっこりして、登園しました。

<ひびきわたる絶叫>
さて、この日は、夕食時も、ぼりぼり、足をかいていました。おふろあがり、「なにも、つけないでおこうね」というと、「ワセリンは、つけて」といいます。たしかに、がさがさになってひびわれているところは、ひりひりと痛いのかもしれません。
ひびわれているところだけ、うっすらサンホワイトをぬると、うれしそうにしていました。夜は、またアイスノンをかかえてねむりました。
そして、午前1時半。どすどすと音がします。誰かが床をける音です。そのうち、うなり声もきこえてきました。こども部屋をあけると、うなっているのは、ふっくんでした。
「どうしたの?」「かゆいよ〜」それは、しだいに、泣き叫ぶ声にかわりました。からだをかきむしりながら、ころげまわり、声をあげています。
「ふっくん、おかあさんが、だっこしよ」と声をかけても、きこえないよう。そのうち、となりでねていた、ひっくんやみっくんに、ぶつかりはじめました。
「おかーさん、もううるさい!」ひっくんが、ついにおきあがって、おこります。
「もー、うるさい!」みっくんもねぼけておこります。そして、ぐん!とつきだしたその足が、たまたまみっくんのほうにころがったふっくんの顔面にあたりました。
「うわ〜〜〜〜〜っ!!」とふっくんが絶叫して、顔を手をおおいます。そのおおった指のあいだから、血がだらだら…。
鼻血で、真っ赤になった手で、また足や手をぼりぼりかきむしっています。
「ごめんね〜〜」泣けるものなら、泣きたかったです。
とにかく アイスノンをもって、ふっくんだきかかえ、私のねている部屋へとはこびました。「ふっくん、かゆいよね。ごめんね」といいながら、彼がかこうとして手をやる部分にアイスノンをあてていきました。ずいぶん、ながかったような気がしますが、たぶん15分くらいの出来事だったとおもいます。
でも、むし暑い夜だったし、窓は全開。ふっくんの絶叫は、たぶんご近所中にひびきわたっていたはず。「あしたも暑かったら、クーラーつけて、窓はしめようかしら」とか…。

寝息をたてはじめたふっくんの、血のついた手足を、ぬれタオルでふきながら、ほんとうに泣けてきました。
いままで、ほぼ5年間、お医者さんにいわれたとおり、ほとんど毎日、おふろあがりにステロイドをぬってきました。
ときには、「じっとしてなさい!」としかりつけて、ぬってきました。

これまで、まだちいさかったみっくんと、アスペルガーのひっくんにかかりきりで、ふっくんにちゃんとむきあってこなかったつけなのかもしれないな〜とおもいます。
ふっくんは、いつも明るくて、誰にでも愛想がよくて、おしゃべりで、手先も器用で、わたしにとっては、なんの心配もない息子でした。
ステロイドも最初は「こわいな」「いいのかな?」っておもっていたのに、いつのまにか「かゆがられると、めんどくさいし」と、思いはじめていたのかもしれません。
あ〜〜、ふっくんとちゃんとむきあっていたら…ごめんね。

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