2010年9月26日日曜日

きょうだいは…どう思ってるの!?

9月26日(日)
<きょうだいは、どうおもってるの?>
さて、おふろあがりのふっくんは、まー、そんなにかわらず。
この日も、アイスノンもってねました。
もんちゃくがおこったのは、そのアイスノン。
「どーして、さいきん、ふっくんだけ、アイスノン?」とひっくん。
「ぼくも、ほしい」とみっくん。
「ね〜。そんなん特別扱いじゃん」とふたりは不満そう。
「誰にだって、特別扱いが必要なことがあるでしょ。だいたい、ふっくんには、アイスノンが必要なんだから、必要扱いです」とこたえると…。
「それ、おかしいじゃん。特別でも必要でも、ぼくはなにもしてもらってないよ? だいたい、うちで、体がよわいのは、ふっくんだけじゃん」
「そうだ、そうだ!ふっくんのば〜か」とみっくんが便乗。
罵倒語に極端に弱いふっくん、「ばか」と言われて、泣きながらみっくんにつかみかかります。
そこで…みっくんが発したのは「やめてよ! ふっくんのがさがさが、うつっちゃうでしょ!」でした…。
「…」一瞬、空白でした。
「うつるわけないでしょ。それに、うつったっていいよね。かわいいふっくん」とふっくんだきしめ、
みっくんをふりかえりました。「みっくん、それ、ひどいよ」
みっくんは、しらんかお。ちゃんとしかるべきか、まよっているところに、ひっくんがたたみかけました。

<予期せぬカミングアウト(!?)>
「でもさ〜、ほんとふっくん、皮膚科も耳鼻科もいってるし、からだよわいじゃん。その、がさがさってなおるわけ?」と。
なんだか、かなりむっとしてしまった私。ついつい
「誰だって、弱いとこや苦手なとこがあるって言ったでしょ!きみだって、病院がよいしてるじゃん」
「してない」
「してます。なんのためにときどき、いとちゃん(ひっくんのアスペルガーの主治医)にあいにいってるとおもってんの」
「え? そいうえば、なんで、ぼく、あそこの病院、かよってるの?」
うっ。しまった〜〜〜。
しかし、なんでって…、自分の状況にまったく気づいていないということですか!?
「なんでって…。こまったとき、どうすればいいか相談できる人がいると、たすかるでしょ。きみと、たぶん、とくに、おとうさんとか、おかあさんが」
「そもそも、なんで、病院いきだしたの?」
「きっかけは、小1のときの授業参観だけど…」と、そのときみた、ひっくんのこだわり行動について話しました。
「そんなこと、してたっけ? でも、そんだけ?」
「いや、保育園のときも、いろいろあったじゃん」と、その一つを話してみます。
「だから?」
「う〜ん。「かわってる」っていうのは、人と違った見方ができたり、いろんな気づきがあったりで、すばらしいと思ってるの。でも、まわりの人はそう思わないときもあるでしょ。「へんなやつ」ってはずされることもあるし。だから…」
「そんなん、わかっとるよ! へんなやつは、教室で人気ものにはなれないし、きらわれることも、おおいの!」
ひっくんは、くるっと背中をむけてしまいました。
(しまった〜〜。だめだったかしら。でも、この人、保育園のときも「自分は人気者にはなれないタイプ」って「人気者」の子にあこがれてたしな…どうしようかな)と思いつつ、
「でも、人気者がすばらしいってことでもないよ。おかあさんは、かわってる人って、科学者や研究者向きで、かっこいいとおもってるよ。だいだい、おとーさんだって、十分かわりものだしさ。あ〜、おじいちゃんもか」と続けました。
「もういい!」彼は、たちあがると、「ちょっと行ってくる」と部屋をでていこうとしました。
「どこに?」
「どこでもいいでしょ!」と、階段をおりる音。
みっくんが、「ねー、ひっくん、どこいったの?」とたずねます。
「さ〜。気分転換にお茶でものみにいったのかな〜」
「うわっ。ずるっ。みっくんもお茶のみた〜い」みっくん、がばっとはねおきて、走っていきます。
とおくで、「ひっくん、お茶、だせよ」「コップに、つげ」とみっくんの命令口調がきこえてきます。
「おい。その言葉遣い、なくね?」ひっくんの声が笑っています。
しばらくして、ふたりで笑いながら、部屋にもどってきました。
ひっくんは、「はい、おかーさん、「足マッサー」の時間でしょ」といたって、「いつも」なかんじ。
「あっ、「足マッサ−」、してして!」とみっくん。
「ぼくから!」とふっくんも、会話にくわわります。
「もう、しょうがないな〜。ふっくんからに、させてやるよ」とみっくん。
ひっくんが、「うわ〜。みっくん、ほんとその「えらそう」なしゃべりかた、どーにかしろよ」とつっこみます。
「はーい。じゃーみなさん、すたんばってくださーい」と私が声をかけ、「足マッサー」をはじめました。

彼らがねたあと、ダンくんに「失敗しちゃったよ〜。なりゆきで、考えなしにカミングアウトになっちゃった」と話したら
「いや、いいよ。なりゆきなんが、かえって『ことさら』感がなくて、よかったんちがうん。だいたい、あいつも、人とちがうことくらい、うすうす気づいてるんだから、はっきりとした自覚があったほうが、すっきりするだろ」とかえってきました。
うん。もう、なやんでもしかたないよね。なんか、こんななりゆきで、ごめんね〜ひっくん。
「しかし、みっくん「うつる」とかまた、古典的ないじめだよな。わるっ。あいつな〜。こんど、目の前でいわんかな〜。どうやって、怒ってやるかな〜」とダンくん。なんか、うれしそうなんですけど〜。


<「足マッサー」とは>
さて、足マッサーは、足のストレッチと足裏マッサージ、リンパドレナージュを適当にくみあわせた、ぴーふけオリジナルマッサージです。
まずは、うつぶせになって、足のストレッチ。次に膝下から足の裏のマッサージ。最後にリンパ線をマッサージしておわりです。
もともとは、冷え性のふっくんのために足裏マッサージをはじめたのですが、がんこな便秘のみっくんと、どちらかというとつねにゆるゆるうんちのふっくんのためにリンパドレナージュがくわわり、運動系習い事をはじめたひっくんが「足がつかれた」「足ながくなりたい」というので、ストレットと足のばしもくわわり…。
で、三兄弟、自分以外の人がなにをされているか、監視しており、同じようにしなければ、大悶着。
というわけで、毎晩、絵本を読んで、「足マッサー」をして、「おやすみなさい」が日課です。

0 件のコメント:

コメントを投稿