2010年10月21日木曜日

フィールドワークにでかけよう。

2010年10月21日(木)
<中毒!?>
毎日、「きょうは、短く、かんたんにおわるぞ!」とおもってかきだすのですが…。
まいにち、ながい…。
よんでくださっているみなさま、おつきあい、ありがとうございます。

<けさのふっくん>
今朝もまったくおきる気配のないふっくん。
「はやく、おきよー。ほうたいする時間がなくなるよ~」と、あしをみると…。
あれっ? じゅくじゅくしてない…。なおる時期だった?きのうのナローバンド(紫外線)効果!?
よくわかりませんが、まー、よかったです。
保育園にむかう車のなかでは…
「おかーさん、こんどはこんちゃんお医者さん(おばーちゃんの家のちかくの小児科)いってみよーよー。おくすりいらないっていったら、あそこのお医者さんは、なにしてくれるのかなー。また、機械みたいなののなかにはいったら、おもしろいよね」
(いっ、いや…。べつに、あそびにいってるわけじゃありませんから…。それに、けっこうお医者さんの治療方針とちがうことたのむって、わたしもつかれるんだよ)
などとおもって、無言でスルーしていました。
「おかーさん!! はなしきーてんの!? だって、お医者さん、なにしてくれるか、たのしみじゃん。それに、また薬局で、おもちゃくれるかもしれないし…」
「いや、きみ、その好奇心は、すばらしいけどさ~」といいつつ、ふと、(けどじゃないんじゃないか? ふっくんのいっていることは、ただしいのでは?)とおもいはじめました。

<フィールドワーク!?>
これって、「脱ステ・脱保湿運動」の一環でもあるけど、なにより、貴重なフィールドワーク!?
また、おー先生にみたいに、本音がきけたらおもしろい。
それに…地域の小児科医・皮膚科医にとって佐藤健二や深谷元継の知名度はどのくらいなのか、どううけとめているのかは、私にとって非常な関心事です。おー先生みたいに、知っていても、そして一定の効果をみとめつつも、点数につながらないとか、ガイドラインに反するかもしれないからと、とりいれないでいるとしたら…。それは制度の問題。話をきいたり、患者の意向にそっていたら、経営がなりたたないって…。医療制度の穴ですよね。だとしたら、地域のお医者さんは、なかま。一緒に「点数制度かえろ!」とか、運動できたりして。
でも、しらなかったら…それも問題。「勉強しろよ、おまえ」です。自分の方針と違う意見にも精通していてこそ、「専門家」といえるとおもいますし。

それに!! ふっくんにとっても、医者との距離のとりかたの勉強になるかも。
ちゃんと、「怒る人もいるかもしれないけど、いい?」って、いろいろ話してからいけば、そんなトラウマとかにも、ならないだろうし。
もっとも、医者には嫌われる患者になるかもしれません…。以前よんだ本に、「みんな、なんとかよくしてほしいから、医者や看護師にきらわれたくない。だから、知識はひけらかさないし、病院内は「すみません」「ありがとうございます」の声でいっぱい」って書いてありました。たぶん、それはほんとうです。まー、でも、如才ないふっくんだから、そのへんは、うまくやるかも。ひっくんにはむりでも…(笑)。

じゃー、ぼちぼち、いままでいったお医者さん、小児科も皮膚科も、あのおー先生にわたした手紙のアレンジ版もって、まわってみますか。でも…近隣の医療機関で、うわさになったらどうしよう…。危険親子、「しろあり」部隊とか(笑)。でも、そんなことは、きっとないな。それに医者は、きた患者をこばめない。
いや、なにより、これまでおおくのブログにあった「診察にいなかなくなった私を、皮膚科医はおもいだすことがあるのだろうか」とか、「あのころの皮膚科医に、いまのオレをみせたい」などの言葉…。わたしも、そう思っていましたが…なかには、心配してるお医者さんもいるのでは…。
いってみようかしら、最後には、つかちに先生のところ。怒られるかもしれないけれど、本音で話してくれるかもしれない。私はよく怒られたけど、ふっくんのことは本気で心配してくれてる雰囲気だったし。なんか、元気でてきた! 

夕飯時に、さっそく「ねーねー、ふっくん、けさのはなしだけどさ、こんちゃん先生のとこ、ほんとにいってみる?」ときいてみました。
「いく!」
「じゃー、いつか、つかちに先生のとこにもいってみる?」ふっくんは無言です。が、ここでひっくんが
「それ、とーぜん、いくべきでしょう。ひどくなったにしろ、よくなったにしろ、みせにいくべき。ぼくは、ふっくんはよくなるとおもってるけど」
「ぼくもー。くすりぬってたころより、いまのほうが、なんかたのしい!」とふっくん。
「じゃー、そのことも先生にいわないと。そういう患者さんがいたってわかれば、つかちにも考えかえるかもしれないし、第一ふっくんみたいな子たちが、たすかるよ。うん、うん」
(え〜〜〜っ。なんか、ひっくん、いつのまにそんな、まっとうな考え方を…)とちょっとびっくり。
でも、わたしも、自分のことなら、ひとりなら、こわくて行けない。でも、ふっくんと一緒なら、行ってみたい。
ふっくん、つかちに先生に、いつか会いに行こう!

<あーちゃんとスカイプ>
さてさて、ここ数日のブログをよんで、心配してくれたあーちゃんが、スカイプにアクセスしてくれました。
「げんき〜?」
「あーちゃん!」ひっくんも、ふっくんも近況報告(というよりは、そのときしていた作業報告:たまたまひっくんはおふろあがりのまんが、ふっくんは折り紙工作)におおいそがし。パソコンの画面にむけて、漫画をひらいて解説したり、折り紙みせてうんちくたれたり…。
「ふっくん、かお、みせてよ。あ〜〜〜きれいになったじゃん」
「うん」ふっくんは、つぎつぎ、手・からだ、足をうつしていきます。
「足は、ちょっとひどいんだけどね」
「いや、大丈夫。それ、よくなってるよ。ねーねー、わたしも、薬やめてなおしたって、おかあさんからきいた?」
「うん。きいた」でも、そのままよこをむいてしまったふっくん。
「つぎ、なにつくって、ほしい?」と話題をかえます。そのはなし、したくないのかな?
結局、その後30分以上、彼らの漫画やゲーム、おりがみにつきあわされたあーちゃん。おつかれさまでした…(わたしは、ふだん、こんなにつきあってません…)。

でも、スカイプきったあと、「おかーさん、あーちゃんって、どのくらいひどかったの?」「ねーねー、くすりやめたときは、どーだったの?」「ふっくんのあしとおなじくらい、ひどかったの? あしのとこみたいなのが、からだじゅうにできてたの?おなかとか? せなかも? かおも?」つぎからつぎへと、質問ぜめ。
「そうだね、あーちゃん、あまりのかゆさと痛さに、どうにかなっちゃいそうだったって。でも、「いつかはおわる」って信じて、たえてたら、よくなったんだって」
「うん、いま、わかんないよね。いまも、かゆいの?」
「かゆくないみたい」
「ぜんぜん、かゆくないってことは、ないでしょ」
「そうだねー。とっきどきかゆいけど、でも、それ、ほんとにときどきなんだって」
「じゃー、ときどきは、かゆいんだね」
なんだか、彼としては、「このかゆみがまったくなくなる」と断言されることは、かえって嘘っぽいと感じているようでした。
しかし、これ以後、ふっくんはものすごくはしゃいでいました。
足は、すごくかゆそうで、自分でかきむしったり、アイスノンにまいたタオルにこすりつけたり、けっこうかゆがっていましたが、一言も「かゆい!」とか、「もう、やだ!」とおこることもなく…。かきむしりながら、ひっくんと冗談いって笑ったり…。とおもったら、すーすー寝息をたてていました。
あーちゃん、どうもありがとう。
やっぱり、同じ経験をした人って、ピアサポートって、いかに重要か身にしみました。

<ピアサポート>
そうそう、数日前に、あとっぷの山下さんからもメールをいただきました。
私が、「あとぴーを笑いとばす」って考え方にすくわれましたってメールをさしあげたことへのお返事でした。それ以来、ブログをのぞいてくださったり、アトピーコミュニティへの参加の仕方や、ブログの読者のふやしかたなど、いろんなことを教えていただきました。
「あー、まよったら相談する人が、またひとりふえた」と感じることができて、ほんとうにうれしく思っています。
あーちゃんに、山下さん。ふっくんと同じ、アトピーになやんだ方たち。その方たちが、ふっくんによりそい、私の迷いや悩みにつきあってくれる。「同病相哀れむ」なんて、言葉があるけれど、そんなんじゃない。「同病相たすけあう」ですよね(って、ふっくんは、かれらのはげみには、なっていないかもしれないけれど(笑))。でも、こうして声をかけてもらって、はげましてもらったことは、彼の記憶にのこりつづけるとおもいます。そして、いつか必ず、誰かほかの人に同じことをかえしてくれるはず。
誰かに助けてもらえるって信じられることが、ほんとうに心のおちつきをとりもどさせますよね。それができるのが、現在、なぜピアであって、医療者ではないのか…。これは、アトピー界隈だけの問題なのか、それとも疾病全般に該当する問題なのか…。こんなことも、また考えていきたいともおもいます。

でも、でも、みなさん、ほんとうにありがとうございます。すくわれています。
すてきな夜を!

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