2010年11月11日木曜日

脱ステ医 初体験!

2010年11月11日(木)
<いよいよ、脱ステ医にあいに出発!>
あさ、ひっくんをおくりだして、わたしたちも出発!
電車好きのふっくん、のりのりですが…電車、こみこみ。
いや、都心部までの電車はそりゃ、通勤ラッシュのまだ時間であったかもしれませんが、そのあとも…。
全席指定の列車内、満席…。「こんな時間から、みなさんどこへ!?」
6才児とふたりで1席で1時間強はつらかったです…。

なお、この日は、メモ持参。
これまで使用した薬の経緯
肌状態の経緯。
脱ステロイド後の変化
などを、かんたんにまとめていきました。

<診察室で>
さて、しーな先生自ら診察室によんでくださったのですが、ほんと、ほんわかしたやさしそうな先生でした。
「えっと、いままでのいきさつは、どうだったのかしら」と、わたしが持参したメモをみながら、きいてくれます。
こうめさんの紹介であることをおつたえすると「なつかしいわ〜。彼女が、いまそれほど皮膚の状態になやまされてないなら、なによりです」と、とてもよろこんでくれました。
さて、メモについて2〜3の質問後、いよいよ全身をみせました。
(このときも、6才の子ふっくんに「カーテン、ひこうか?」「みせるのは、いやじゃない?」など、とても気づかってくださいました。写真に関しても、「写真は、とってもいい? 記録にのこしておきたいの。顔はうつさないよ」など、ちゃんと、ふっくんの返事をまって、行動してくれました。
すばらしい! ありがたいです。
さて、視診をして「この子…、ぜんぜん、ひどくないじゃない。なんだってまたアンテベートまでいっちゃったのかしら」とつぶやいています。
このとき、ふっくんがポッケからローラー針をとりだして、ころころかきはじめました。
「なに? これ?」
「いえ、2chでも、うわさで…」
「なんか、あわやのりこの、顔用の機具みたいね。でも、これいいわ〜。たしかに、これなら、かさぶたもはがれないし」と、看護師さんにも、みせていました。
これで、気をよくしたふっくん。写真は、すべてローラー針といっしょにおさまっています。

<しーな先生のみたて>
【ステロイドのリバウンドではない】
たぶん、もともとがそれほどひどいわけではないので、リバウンドもかるくすんだのでしょう。
夜中に絶叫するほどのかゆみがあったというなら、そのころがリバウンドのピークかもしれません。
とにかく、いまの肌の状態は、リバウンドがすぎさり、こんどは極端な乾燥から、治癒状態がわるくなっているとおもわれます。

【保湿は必要】
リバウンド中の保湿は治癒をおくらせます。さけたほうがいいとおもいます。が、ふっくんの場合は、現在、乾燥ゆえの傷がおおいため、保湿をするべきです。保湿は、亜鉛華軟膏とワセリンを混合したものがいいとおもいます。しめりやすい関節部の内側には、亜鉛華軟膏の割合をおおくしたワセリンを、そのほかの乾燥がひどい部分は、亜鉛華軟膏がすくないワセリンをためしてください。
ただし、これは冬だからです。夏の保湿は、不必要です。

【投薬】
乾燥がここまではげしいということは、ビタミンなどがうまく皮膚にまわっていない可能性があります。
低燃費の車と高燃費の車があるように、からだもさまざまです。おそらくふっくんは、高燃費タイプです。
下痢をしやすい?だったら、なおさら、栄養分がうまく吸収・使用されていない可能性がたかいです。
そうしたこどもの場合、からだは成長を優先させるので、皮膚への栄養補給があとまわしになりがちです。
たんぱく質は、食品からとるしかないですが、ビタミン・鉄・亜鉛などは、サプリメントで補給してもいいようにおもいます。
血液検査をしたほうがいいとおもいますが、とりあえずビタミン剤はのんでみませんか?
(佐藤先生たちと、ここは考え方がちがうのだけど、私はこどものアトピーは、栄養が大きく関係しているとおもうので、食事指導なんかも、してるんですとおっしゃっていました。ふっくんにも、「肉・魚・チーズ・やさい、どれも大切だから、たくさんたべようね」とはなしかけてくれました)

【入浴】
入浴は、冬場でも、わきの下、またのあいだ、足の指のあいだは、石けんをつけてあらうようにしましょう。
しめった環境でできやすいあせも的な湿疹と、かんそうゆえにできる湿疹があるので、しめりけを放置するのもかんがえものです。
(ところで…「おふろはどうしていますか?」ときかれて「脱塩素シャワーつけました! あと、おふろの塩素ぬきになるということなので、みかんの皮とかマザータッチいれてます」といったら、先生、けげんそう。「あっ、マザータッチは、ひのきのオイルが中心です」「あ〜。ひのきね。で、洗い方はどうしてますか?」というわけで…。しーな先生は、水に関しては、あまり関心がないようでした。ついでに、「界面活性剤いりの洗剤もつかっていません」とも言ってみましたが、とりたてて反応はなかったです)

【状態のみきわめ方】
あかぎれのような、線状のきず、とくにひじのうちがわに皮膚のしわと平行してできる傷は、乾燥ゆえのものです。これは、乾燥ゆえにかゆみが増強されているので、保湿が必要です。
まるっこいかさぶたや、皮膚のしわにさからっているような傷は、炎症のなごりか、ひっかき傷です。これには、亜鉛華軟膏の配分がおおめの保湿剤をつかってみてください。

【その他】
こどもへの、予防的抗生物質の投与は、ナンセンス。かえって、体内の常在菌をころしてしまうので、のんではいけません。
乾燥していても、かゆみのない部分への保湿は、不必要です。ひっかき傷をなくすための保湿だとかんがえてください。

【アレルギー】
さて、ふっくんはこれまでの血液検査で、ひっかかったものは、かずしれず。
ほこり・ダニ・動物の毛・たまご・エビ・かに・いか・たこ…。
しかし、じんましんがでたのは、1才すぎにはじめて半熟のスクランブルエッグをたべたとき、2才まえに、ばかみたいにエビをたべたとき。その2回だけ。なので、食事制限をしたことはありません。
先生いわく、「じんましんが、でないなら、大丈夫です。最近では、抗体検査は、アレルギーの原因だから反応するのではなく、アレルギー反応おこっている最中だから、反応する」という見方にかわってきています。じんましんやぜんそくがでるわけでなければ、どんどん食べてください」とのこと。
なんか、これも納得しました。

さて、今後どうなるのか!?
【血液検査は、地元の小児科で】
「うち、基本的におとなの患者さんしかこないんで、スタッフ、お子さんに採血したことないの。それに、おかあさん、はたらいてらっしゃるみたいだし、うちに2週間ごとにかようなんていうのもむりですよね。ちかくにはなしやすい小児科の先生いないかしら?まず、体内の鉄分や亜鉛がたりてるかちゃんとしりたい。それから、本格的な投薬治療もかんがえたいんです。それは、ここにかよってもらってもいいし、むりなら検査結果をファックスかなんかでおくってもらって、電話で方針をおつたえするので、それをちかくの小児科の先生と実行してもらってもいいの。どうかしら」
わたしは、ふっくんと顔をみあわせました。
どうしよう…。
ぜったいに無難なのは、耳鼻科の先生です。かれは、頭はきれそうだけど、のほほんとしたおうような「お大尽」タイプ。
「ステロイドいやです」「あ〜。そう。いいですよ」「この血液検査してください」「じゃー、そこにすわって」「このビタミン剤などの投与が必要だそうです」「うーん、うちの調剤薬局さんにあったかな〜。ジェネリックでもいい? それともほかの薬局さん、いってみる?」
うわ〜〜。会話が、リアルすぎます! 彼は、わたしがなんといっても、うけいれてくれるけど、自分の方針のみなおしなんて、ぜったいにしない。これじゃー、意味がない。(いや、ふっくんには、意味があるかもしれないけれど、「ステロイド、危険かも」「ステロイドつかわなくても、なんとかなるじゃん」派医師をふやすことに貢献はしません。
わたしは、ゆっくり、口をひらきます。
「ふっくん…。また、おー先生のとこいく?」
「う〜ん」
「血液検査がいるんだって」
「うさぎのお医者さん(「お大尽」先生のこと)なら、『がんばったね』っておもちゃくれるよ」
「じゃー、そこにしましょうか。なまえは?」としーな先生。
「そこ、耳鼻科なんです」
「耳鼻科ですか…。できたら、小児科のほうがいいかな」
ここで、決心しました。「ふっくん、おー先生のとこ、もう一回、いってみようよ」
「うん、いいよ」

また、いったらいやがるかな〜。
でも、これって、おー先生とつきあえって運命の声のような気もする。うん、おー先生に、もう一回、かけあおう。
というわけで、紹介状はおークリニック、おー先生あてになりました。

【総括】
治療点数:初診料270点、医学管理料260点 投薬料84点
処方薬:飲み薬としてパンビタン末 2週間分   ぬり薬として、亜鉛華軟膏とワセリンの混合剤2種
紹介状:おー先生の血液検査依頼(内容は、「アトピー性皮膚炎ですが、ステロイドによるリバウンドは、みとめられません。栄養状態がきになるので、以下の項目の血液検査をおねがいします」的なもので、15種類ぐらいの成分が指定されていました)


【感想】
つかれました…。8時に家をでて、かえってきたのが4時…。とおっ。
でも、電車とバスをのりついで、ふっくんはご機嫌。ふたりで遠出なんて、めったにない。
いい機会だったかも。あやとりも、つきあいまくったし…。

ふっくんは…
「おかーさん、きょうの病院と、おー先生のとことどっちがすき?」
「ふっくんは?」
「ぼくは、今日の先生。だって、おー先生、ごちゃごちゃうるさい!」
う〜ん。しーな先生ともそうとう長くはなしたし(たぶんはじめに15分はつかったし、そのあと「で、けっきょく、保湿剤はどこにぬればいいの?」とまた、ほかの患者さんのあいまに、診察室にとおしてもらい5分はしゃべってました。
そのかん、ずっとふっくんは、まる椅子にはらばいになって、ぐるぐるまわったり、わたしの壁のポスターをよませようとしたり、ちっともじっくしていませんでした。
だから、ふっくんの「ごちゃごちゃうるさい」は、「ぼくとおかーさんのいうことに、反論してくる」というわずらわしさにあるのかもしれません。
でも、まー。ふっくん、もしかしたら、おー先生とは、これから、ながいおつきあいかもよ(笑)。

<きょうのふっくん>
さて…きょうは、ふっくんが「マザータッチ+みかん風呂」に決定。
しーな先生にいわれたように、ちょっとだけ石けんつけてあらいました。
ビタミンものみました。
が…「保湿、どうしよう…」
atsukiさんは、脱ステ医に
「保湿すると皮膚をあまやかすことになる」といわれて、保湿もしていません。
しーな先生は、「脱ステ中はともかく、その時期がすぎれば、佐藤先生も保湿は必要とみとめることもあります」と言っていました。
luxelさんも、「また、理由は後日かきますが、保湿は必要だとおもっています」と…。
う〜ん…。
でも、でも、あーちゃんは、「保湿は、よけいかゆみがましたよ」と…。
うわ〜〜〜〜!! どうしたらいいんだ〜〜〜!

ふっくんと協議の結果、とりあえずあかぎれのひどい、左手にはワセリンぬりたいとのことだったので、左半身は、保湿剤をつかう。右半身はなしでいくことになりました。
というわけで、こんなかんじです。

むかってひだりが、よくなってきた側。保湿なしです。
こっちが、ぬったほう。左足と左手


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